気付かぬ間に、孤独感とされる情動は、年齢に寄り添いながら変貌を遂げているものなのかな、と実感めいた感慨漂う今宵。 と言うのも、今日にフランシス・コッポラの娘さんであるソフィア・コッポラが撮った映画「Lost in Translation」を観て来たのですが。
因みに、この映画がアカデミー脚本賞を受賞した際に、この親父さんは壇上で娘に「うちの家業を継いでくれて有り難う!」と叫んだらしいです。 他にもゴールデン・グローブ作品・主演男優・脚本賞を取ったこの映画は、既婚者である落ち目のハリウッドスター(ビル・マーレイ)とカメラマンの妻(スカーレット・ヨハンソン)が、東京で偶然に出逢い知らぬ間に互いの寂寥感を埋め合わせていくストーリーなのですが。
無国籍風に撮られている東京を舞台として、聞き取る事も出来ない日本語や少々摩訶不思議な日本人の中、二人が抱える人生の問題が、騒々しく喧噪とした異国である東京の街に深閑と溶け込んでいく映画でして。 また、この二人の既婚者が抱える問題は恰も寂寥感や悄然さと称させる言葉で一見共通していそうでありながら、ビル・マーレイ演じるハリウッドスターは中年の曲がり角での煩悶であり、スカーレット・ヨハンソン演じるカメラマンの妻は若き結婚に於ける自分探しであったりと、人生の年代に於ける孤独感や憂い感の差異も垣間見せながら。
一つは舞台に日本が使われている事で感情移入が容易な側面もあるのかもしれませんが、プラトニックでロマンティックな大人の為の映画「Lost in Translation」。今年の私のベストワンの映画です。 (本当はB級ゾンビ映画「Dawn of the Dead」に関して熱く書こう、と思ったのですが…)
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